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2009年2月3日(火)〜4日(水)に、横浜市安全管理局により、消防庁消防大学校消防研究センター(東京都調布市)において、禁水性物質のアルカリ金属類(ナトリウム、リチウム)及び自然発火性物質のアルキルアルミ類の燃焼・消火実験が行われました。今回の実験の主目的は、このような危険物の火災が発生した場合、どのような消火剤が有効であるか確認することでした。
写真1 トリエチルアルミニウムの消火実験
2月4日に行われたアルキルアルミ類の燃焼・消火実験は、当社の全面的な協力の下、円滑に実施され、当初の目的を達成されました。
今回使用されたアルキルアルミ類は、トリエチルアルミニウム及びエチルアルミニウムセスキクロライドでしたが、塩素系のエチルアルミニウムセスキクロライドについては、これまで当社が関与した燃焼・消火実験では使用したことのない物質です。
写真2 2流体消火システムによる消火実験
この物質は、燃焼時に有害な塩化水素が発生するため、使用を避けてきましたが、今回は、排煙処理設備が整備されている火災実験場を使うことが出来たので、実現されました。
また、実験に使用された消火剤としては、乾燥砂、パーライト、ACライト、ABC消火薬剤及びアルキルアルミ専用消火薬剤(宮田工業製アルキレックスTM)と、水/空気混合2流体消火システムによるミスト放水でした。
写真 3 エチルアルミニウムセスキクロライド燃焼・消火実験
実験の結果は、少量の漏洩時にはパーライトで覆うと、一時的に火勢をコントロールできるとの印象でした。
また、エチルアルミニウムセスキクロライドの燃焼時には、予想通り塩素系のガスが大量に発生し、強い臭気が感じられました。
尚、実験の詳細や結果につきましては、横浜市安全管理局消防訓練センター管理・研究課殿に問い合わせ願います。