その為、消防法では危険物第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)に分類されて、その取扱には十分な注意が必要です。また、消火方法としては、バーミキュライトや粉末消火器(ドライケミカル)等による空気との接触を遮断する以外に現在消火に対する有効な手段はありません。そのため、漏洩して燃焼しているアルキルアルミに水をかけて消火する事は、厳禁とされております。
しかし、弊社の親会社であるアルベマール社(世界最大のアルキルアルミ類の製造会社)では、アルキルアルミ製造プラントのある米国テキサス州パサデナ工場で、アルキルアルミの漏洩火災に対し微細な粒径の水を噴霧することにより、爆発的な反応を起こさないで、比較的穏やかに且つ速やかにアルキルアルミを水と反応させてしまい、消火させる事が可能であることを見いだし、既にそのプラントのみならず顧客のアルキルアルミ取扱場所等では、水噴霧消火設備が設置されております。
この事実を踏まえて、水噴霧による燃焼の制御の可能性を確認するため、東京消防庁
警防部特殊災害課殿が、2003年1月30日(木)に、東京都葛飾区にある東京消防庁
第7消防方面訓練所(奥戸訓練所)において、同庁消防科学研究所が開発された微細 粒径の水を噴霧できるノズル等を使用して、アルキルアルミの漏洩による火災の燃焼の制御実験を実施されました。実験の実施に当たり、弊社はアルキルアルミの提供を行い、また弊社が開発した水噴霧ノズルを使用しての燃焼の制御実験も実施していただきました。
尚、実験は概ね成功裡に終わりましたが、詳細な実験内容や結果につきましては、東京消防庁警防部特殊災害課殿にお問い合わせ願います。
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